マーモットの気合いが凄すぎる

マーモットは社会的な動物であり、ファミリーや群れを形成して生活します。群れの中では社会的な行動が見られ、コミュニケーション手段として様々な音声を使います。絶叫以外にも、さまざまな鳴き声を通じて仲間との連絡を取り合います。

マーモットは主に北半球の高山地帯に生息しています。愛嬌あふれるとはいいがたい顔を持つ生き物で、世界には300種類以上の存在するリスの仲間になります。

一般的に私たちが想像するリスは可愛らしい顔と小さな身体が特徴的ですが、マーモットはその特徴からは程遠く、とんでもなく太っています。マーモットは一般的なリスとは異なり、標高3000m以上にもなる高山地帯の地中に巨大な穴を掘り、群れを形成して暮らしています。この巣穴は一定の温度を保ち、外敵から身を隠します。穴は複数の入り口を持ち、その一つに危険を感じると他の入り口から素早く逃げるようにもなっています。このようにマーモットは多くの時間を安全な巣穴で過ごします。

しかし、臆病で引きこもりがちなマーモットは、餌を探すために巣穴から出ると、天敵であるワシやキツネに一瞬で連れていかれる危険があります。そこでマーモットは、仲間たちに危険を知らせるための必殺技、つまり「絶叫」を披露します。この無駄に気合の入った絶叫は敵には効果がありませんが、仲間たちはすぐに危険を察知して避難することができるのです。そのため、マーモットの絶叫は非常に重要な警戒音となっています。

マーモットの生活は、冬季には厳しいものとなります。10月から4月にかけての寒い季節には、マーモットは冬眠しなければなりません。そのため、彼らは冬に備えて餌を大量に摂取し、脂肪を蓄えます。そして満を持して冬眠に入るのですが、冬眠中には辛い状況に直面し、そのまま永眠することもあります。彼らの生き様は、気合だけではどうにもならない厳しいものなのです。